お米の存在。私個人的には元々お米は好きでありませんでした。お米はおかずの足りない量を満たすだけのもの。甘みも皆がいうように感じられないし、どちらかというとぬか臭く、白い、ぬるもちっとした物体程度の認識でした。今回このお店をオープンするにあたり お米から考えようと思ったのは、料理に携わって初めてかもしれないかもしれません。今まであくまでも副産物程度としか考えていなかったので・・今回は新潟魚沼産コシヒカリ特別栽培米 を数種類試しましたが…やはりダメかと思っていたところに まさかの出会いがありました。 雪椿 という越後雪椿産業株式会社越後雪椿産業株式会社で取り扱いされている 新潟魚沼産コシヒカリ特別栽培米 です。
魚沼産といっても高程度や精米の仕方でだいぶ味にばらつきが出ますが こちらのお米は今のところほぼばらつきがなく安定しています。実直に味の感想は?と聞かれると 炊いたお米を口に入れると粒がしっかりしてるから パラリとほぐれ、口の中にうま味と香りが広がる。噛むと他のお米とは明らかに違う芳醇な甘みがあります。それでいて粘りも適度にある。当店での炊き方は 雪椿のお水を使い田酒 特純、みりん、真昆布を入れて炊いています。
お米ではいつも悲観的な考えしかありませんでしたが お米は旨いと 初めて!?と言っていいほど思い知らされました。
おいしいお米は腹いっぱいにするものではなく 一つの料理として考えていいのかと思います。